④ 光合成
光合成とは、植物が太陽の光を利用して、炭酸ガスと水からでんぷんを作る働
きのことです。つまり、水草は光合成をすることで成長します。また、光合成の副
産物として、水生動物に必要な酸素を作り出します。水草水槽の中にもこのよう
な環境を作る必要があります。
水草水槽では、太陽光の代わりに、メタハラ(メタルハライドランプ)や蛍光灯を
利用します。メタハラと蛍光灯にはそれぞれに特徴があり、明るさは、メタハラの
方が勝りますが、メタハラの光は蛍光灯の優しい光と異なり、眩しさを感じるくらい
強力です。その眩しい光に違和感を覚える人も少なくないでしょう。
但し、光源から離れるほど光量が落ちてしまう蛍光灯に比べて、メタハラは、あ
る程度光源から離れても光量がさほど落ちないため吊り下げて使用できます。そ
のため、照明を灯したままで水槽内のメンテナンスが容易にできます。また、メタ
ハラは、自由に照明の位置を調節できることから光量をコントロールしやすいと言
えます。
水槽サイズや育成する水草によっても照明の選び方も変わってきますが、水槽
サイズが60㎝の場合は、蛍光灯の方が扱いやすいと思います。蛍光灯の特徴で
もあるやわらかい光は水草水槽を落ち着いた雰囲気にしてくれます。蛍光灯はイ
ンバーター内臓の物がとても明るく、水草育成に適しています。水草の種類によっ
て異なりますが、蛍光管の必要本数は60㎝水槽の場合で3~4灯になります。
また、蛍光管の種類も各メーカーから様々な特徴の物がでていて、その中でも、と
ても明るい特徴のNAランプ(ADA)3本と光合成促進用ランプRB37(興和)1本など
と組み合わせても良いと思います。
光合成に欠かせないCO2(炭酸ガス)は、水道水に豊富に含まれていますが、す
ぐに不足がちになるため、CO2添加システムで強制添加する必要があります。CO2
は、水に溶けやすい半面、水面を波立てたりエアレーションを行ったりすると外に放
出されます。CO2が不足すると水草が光合成できなくなるため、成長が止まり水中
の栄養分が水草に吸収されなくなり、コケの大発生に繋がってしまいます。そのこ
とから、光量とCO2のバランスはとても重要と言えます。
光合成が活発になると水中の溶存酸素量が増え、さらに飽和状態になると水草
に気泡が付きます。この酸素は酸素呼吸を行う熱帯魚やエビなどが取り込みCO2
を吐き出します。また、好気性バクテリアである亜硝酸菌や硝酸菌の働きを活発
にします。
