水草水槽のコケ対策

コケの発生は、アクアリウムのどうしても避けて通れない壁です。水草水槽にコケ
が発生してしまうとインテリア性を大きく低下させてしまいます。しかし、コケの性質
や対処の方法を知ることで、コケの発生を極力抑えて美しい水草レイアウトを楽し
むことができます。


主なコケの種類


コケの種類は、水槽セット初期によく発生する珪藻(茶コケ)、水草の葉の表面や
ガラス面に付着するスポット状コケ、糸状のアオミドロ、最も厄介な藍藻やヒゲ状コ
ケなどがあります。


コケの主な発生原因


① 光量と照明の点灯時間

光は、水草の光合成に欠かせない存在ですが、コケ発生の最大原因にもなりま
す。光は、光合成の飽和点まで水草に利用されてそれ以上強くなるとコケ発生を促
進してしまいます。つまり、長時間の強すぎる光は禁物です。そのことから、直射日
光の当たる場所への水槽設置は避けなければなりません。

逆に光が弱いと水草が十分に光合成を行えず衰弱して、コケが付きやすくなりま
す。そのことから、光量と照明の点灯時間はとても重要と言えます。

照明の点灯時間は、蛍光灯の場合で1日7時間~9時間位が適しています。また、
水草は一定の周期で光合成を行うため、照明の点灯は毎日決まった時間に行う必
要があります。

② CO2不足

CO2が不足すると水草が十分に光合成を行えず衰弱して、コケが付きやすくな
ります。水草の光合成には光とCO2が必要ですが、どちらかと言うと光量に対して
CO2を多めに添加する方がコケは発生しにくくなります。また、CO2を添加するこ
とにより、PHが下がり水草育成に適した環境になります。

③ 栄養分

水槽内の栄養分は、肥料、餌さの食べ残し、熱帯魚などの排泄物などがあります。
これらは水草に利用されますが、コケにも利用されてしまいます。水草が健康に育
っている環境では、栄養分は水草に利用されるためコケが発生しにくくなりますが、
水草の量が少ない場合や栄養分が多すぎるとコケに利用されてしまいます。

水槽セット初期は、水草が少なく栄養分がコケに利用されやすくなります。そのた
め、様子を見ながら換水を行う必要があります。また、換水は一度に多く行うと水
槽の水質が大きく変化してしまうため、週に2回~3回 1/4~1/3ほどにすると良い
でしょう。但し、換水はせっかく増殖し始めたバクテリアを取り除くことになってしま
うため注意が必要です。

肥料を使用する場合は、なるべく液体の物より、固形の物を底床へ埋め込みまし
ょう。その方がコケに利用されにくいです。

魚の餌さは、一分間程度で食べきる量を与えて、なるべく回数を少なくします。(二
日に一回程度)また、餌さの種類は熱帯魚が食べきりやすい浮き餌さを選びましょう。

④ 溶存酸素

溶存酸素が多いとコケが活性化します。水草水槽では、照明の点灯時の酸素量
は水草の光合成により飽和状態になります。溶存酸素が飽和状態になると水草に
気泡が付きます。

しかし、消灯時にエアレーションを行うと水槽水に溶け込んだCO2が水槽の外へ放
出され、PHが上がり、溶存酸素量も飽和状態に近い状態が継続されることになりま
す。そのことから、コケが発生しやすい環境になってしまうため、消灯時のエアレー
ションは避けなければなりません。

点灯時の溶存酸素は、消灯時に熱帯魚やエビ、好気性バクテリア、生産者の水草
にも利用されます。熱帯魚が水面から鼻を上げる場合は水草が十分に光合成を行
っていない、分解される有機物が多すぎることからバクテリアが必要以上に酸素を
利用しているなどが考えられるため、光量、CO2量、底床やフィルターの汚れ、熱帯
魚の数などを確認する必要があります。また、水草水槽の状態により消灯時のエア
レーションも必要になります。


コケの対処方法

① 人為的対処

水質が安定していない水槽セット初期は、コケが発生しやすい環境になっていま
す。特に、弱った水草や前景草にコケが付きやすいです。前景草にコケが付いた
場合は、葉の根元からハサミで切り取りましょう。

水質が安定して水草が健康に育成している環境では、水草にコケが付かなくなり
ます。全くコケが発生しないわけではありませんが、水槽のガラス面に薄ら付く程度
でコケの存在が気にならなくなり、これらのコケは換水の時にスポンジで簡単に取
り除くことができます。また、流木や石などに付いたコケは、コケ除去液(木酢)をス
ポイトで噴きかけることで弱らすことができ、これをヤマトヌマエビが食べてくれます。

② 生物的対処

水槽セット初期によく発生する珪藻(茶コケ)は、オトシンクルスが食べてくれます。
その他にコケを食べてくれるサイアミーズ・フライングフォックスやヤマトヌマエビな
どがいます。しかし、全てのコケに対して有効と言うわけではないため、あくまで予
防のための処置になります。

水草水槽では、コケが発生しにくい環境作りが最も大切になります。つまり、水草
水槽に適した材料や機材を揃えることで、コケの発生を極力押さえることができま
す。また、発生したコケに対しコケを食べてくれる生物や適度に手を加えることによ
り、美しい水草レイアウトを楽しむことができます。


コケの種類 特徴 人為的処置 生物的処置
珪藻(けいそう) 茶コケとも言われている
水槽セット初期に発生し、
水草にまとわり付く茶色の
ベトベトしたコケ。
換水する。 生物ろ過が
機能し始めると発生しな
くなる。
オトシンクルス、サイ
アミーズ・フライング
フォックス
スポット状コケ 比較的、水質の状態が良
い時に発生する。見た目
的にもさほど気にならな
い緑色の点状のコケ。
ガラス面に付いたコケ
は、換水時にスポンジ
で取り除く。
イシマキガイ(淡水
では長生きしない。)
アオミドロ 光量や栄養分が多い時に
発生する水草にからみ合
う緑色の糸状のコケ。
換水する。照明の点灯
時間を減らす。老廃物
を取り除く。肥料の添加
を控える。
ブラック・モーリー、
ヤマトヌマエビ
藍藻(らんそう) 水槽のバランスが崩れた
時などに発生する緑色の
ドロドロしたコケ。
換水する。スポイトでコ
ケを吸い取る。CO

添加量を増やす。老廃
物を取り除く。肥料の添
加を控える。
ブラック・モーリー、
サイアミーズ・フライ
ングフォックス
ヒゲ状コケ 水質が安定してからも発
生し、流木などに付着す
る黒色のヒゲ状のコケ。
コケ除去液(木酢)を
スポイトで噴きかける。
コケ除去液で弱った
コケをヤマトヌマエビ
が食べてくれる。




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